2021/9/13
京都国立近代美術館 2021年度 第3回コレクション展
「版画にみる四都(京・阪・神・東)の風景 一川西 英を中心に一」
会期:2021年9月2日(木)~11月7日(日)
会場:京都国立近代美術館
展示リストはこちら
https://www.momak.go.jp/Japanese/collectionGalleryArchive/2021/collectionGallery2021No03.html
(以下公式サイトより引用)
3階の企画展「発見された日本の風景」にちなみ、当館が所蔵する風景をモティーフとした版画作品をご紹介いたします。企画展では明治の日本ですが、ここでは、大正・昭和の日本、なかでも、当館地元の京阪神と、東京をモティーフとした作品を集めてみました。
京都と大阪をモティーフとしたコーナーで作品を紹介している石版画家の織田一磨(1882~1956)は、山本鼎、戸張孤雁、寺崎武男と共に、「自画・自刻・自摺」を標榜した日本創作版画協会を設立した発起人の1人でもありました。そして同協会に大正11(1922)年から出品していた(初入選は翌年)のが、神戸風景やサーカスをモティーフとした版画で知られる川西英(1895~1965)です。川西英は独学で木版画を学びましたが、同協会に参加することで、地元・関西学院出身の木版画家である北村今三(1900~1946)、春村ただを(1901~1977)と出会い、昭和4(1929)年三紅会という神戸育ちの版画家による会を結成、展覧会を主催して意欲作を次々に発表、その名を広めました。当館では、川西英が収集した約1,000点の作品・資料群を「川西英コレクション」として所蔵していますが、今特集に展示されている北村、春村、川上澄生作品は、同コレクションに含まれるものです。なお、大阪をモティーフとしたコーナーで作品を紹介している川西祐三郎(1923~2014)は、川西英の三男で、関西学院を卒業、北村、春村の後輩でもあります。我々にとって近しい時代・場所の風景版画で、懐かしい思い出をよみがえらせるとともに、それぞれの作家の関係にも思いを巡らせながらお楽しみいただければ幸いです。